トヨタ、パワステも「欠陥なし」 米運輸省が調査
米運輸省の高速道路交通安全局は、トヨタ自動車の「カローラ」などのパワーステアリングに欠陥があるとされた問題で、欠陥は見つからなかったとの調査結果を公表した。「電子制御システムの欠陥で、意図しないのに急加速した」とされた問題に続き、トヨタに対しシロ判定が出た。
この問題は、大規模リコール(回収・無償修理)問題が米国で騒ぎになっていた昨年2月、北米で販売された09、10年製の利用者から「ハンドルが左右にぶれる」との苦情を受けた同局が調査に着手。約75万台が対象だった。トヨタは「機能に問題はない」とリコールはしなかったが、客の要望に応じてパワステの調整に応じた。
同局が20日までに公表した調査結果によると、運転制御に悪影響を与えるようなパワステ部品の欠陥は見あたらなかったという。(ニューヨーク=山川一基)